【平安堂 デュエマCS☆IN☆更埴 10th】決勝戦
決勝戦。それは、その日の最も強かった選手を決める試合。
準決勝で見事勝利し、この決勝戦へと駒を進めたフクヤ。
そしてもう1人、決勝戦へとやってきた、否、帰ってきた。そう、ROUND4でフィーチャーした、いしである。
《ファイナル・アンサー》や《ポクチンちん》など、普段は入らない様なカードを選択し、自分の構築でここまで勝ち進んできたフクヤ。
今回の平安堂 デュエマCS☆IN☆更埴で4人中3人予選を突破してみせた珠玉のデッキを持ち込み、勝ち進んだいし。
2人の選手の絶対に負けられない決勝戦が幕を開けた。
GAME 1
先攻はジャンケンを勝利したいし。
《希望の親衛隊ラプソディ》を出し、2ターン目には何もできなかったものの、シールドをブレイクして攻めの姿勢を見せるいし。
フクヤも負けてない。《カツラデランス/「アフロ行きま~す!!」》で墓地に置かれた《一なる部隊 イワシン》の効果で、《爆撃男》を捨て、いしのクリーチャーを破壊する。
しかし、いしはそんなことでは止まらなかった。《グレイト”S-駆”》を2体出し、《“轟轟轟” ブランド》も、いしに応える様にバトルゾーンへと駆けつける。あっという間にフクヤのシールドをゼロにする。
フクヤにターンは帰ってくるものの、1本目はいしが抑え、優勝へ王手をかけた。
いし 1 - 0 フクヤ
GAME 2
今度はフクヤの先攻だ。
いしが1ターン目に出した《予言者 クルト》を
《カツラデランス/「アフロ行きま~す!!」》の効果で墓地に落とされた《爆撃男》の効果で破壊し、ゲームのスピードを少しでも遅くする。
いしはそれでも《轟車 “G-突”》を2体、《ヘブンズ・フォース》で踏み倒し、《“轟轟轟” ブランド》を呼び出す。そのままシールドへ攻撃。ここで、フクヤの《フェルナンド・ソシュール/プライマル・スクリーム》がトリガーする。
フクヤはここでのミスは許されない。回収効果はしないで、自分のターンへ。自分に言い聞かせる様にブツブツと独り言を喋っているフクヤ。ヒートアップしている為か、喋り声が結構聞こえる。そんなフクヤに《一なる部隊 イワシン》も応えるように、《カツラデランス/「アフロ行きま~す!!」》を唱えた時には2枚墓地へ姿を見せてくれた。勢いがフクヤに傾く。
《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》と《百万超邪 クロスファイア》により、いしのバトルゾーンへ干渉する。
いしはそれでも臆する事なく攻め込むが、時、すでに遅し。フクヤの《暴走龍 5000GT》がバトルゾーンに着地し、フクヤが2本目を奪った。
いし 1 - 1 フクヤ
GAME 3
泣いても笑ってもこれが最後の1本である。
最後に笑うのは1人だけ。
運命の3本目が始まる。
先攻のいし。
《希望の親衛隊ラプソディ》《制御の翼 オリオティス》をだし、攻めていく。3ターン目には、《超次元 サプライズ・ホール》を唱え、《イオの伝道師 ガガ・パックン》を呼び出し、フクヤの動きを鈍らせる。
後攻のフクヤ。
《ほめほめ老/ホメホメ老句》を唱え、次ターンは、3マナで《カツラデランス/「アフロ行きま~す!!」》を使い、《一なる部隊 イワシン》《爆撃男》を落とし、いしの《希望の親衛隊 ラプソディ》を処理。
いしは、《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》を召喚し、《イオの伝道師 ガガ・パックン》でシールドを破っていく。しかし、ここで《フェルナンド・ソシュール/プライマル・スクリーム》が発動!《一なる部隊 イワシン》もきっちり1枚墓地に落ちる。
いしにはもうやるべき事はなく、ただターンを終えることしかできない。そして、フクヤのターン。《暴走龍 5000GT》を召喚し、いしの盤面を一掃。《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》の効果により、山札の下へ送られてしまったが、ここで2体目の《暴走龍 5000GT》を召喚!!追加に《百万超邪 クロスファイア》も召喚し、攻撃に入る!
Tブレイク、そして、Wブレイクを宣言時に宣言したのは《龍装者 バルチュリス》!!
そのまま《龍装者 バルチュリス》でのダイレクトアタックが通り、ゲームは終わった。
墓地ソースを使用したフクヤが、自身初の優勝へと輝いたのである!
いし 1 - 2 フクヤ
WINNER: フクヤ
フクヤ「よっしゃああ!!」
喜ぶフクヤ。悔しがるいし。
いし「悔しいなぁ。でも、スッゲー楽しかった!!」
またもや決勝戦で敗れてしまったいし。しかし、当人にはやりきったという感情しかなかった。お互いがやれることをやり尽くし、勝敗は決した。文句なんてものは一切出てくるはずがない。
決勝戦を見守っていたギャラリー、運営からたくさんの拍手が送られる。決勝戦を闘いあった2人の固い握手からどれほどの激闘だったかを、物語っていた。
【平安堂 デュエマCS☆IN☆更埴 10th】も無事、終幕した。そして、間も無く公認グランプリである、2ブロックと通常の2日間に渡る祭典『GP8th』が控えている。また、デュエル・マスターズに新たな歴史が刻まれるのだ。その歴史に新たに名前を刻むのは一体誰であろうか。このグランプリを制するのは、これを見ているそこの貴方かもしれない。
新カードを用いた日々の調整や、仲間達との触れ合い、そして、デュエル・マスターズという最高のカードゲームを満遍なく、悔いなく、楽しんで欲しい。
writer:SHIGU