【平安堂 デュエマCS☆IN☆更埴 10th】準決勝

準決勝からは2本先取のマッチ戦のルールで行われる。先に1本取るか取られるかでメンタルの面は全くの別物だろう。特に、優勝を賭けた決勝戦は相当なものがある。

 

そして、今回のフィーチャー卓に声がかけられたのは、地元・長野のフクヤ。もう1人は、新潟からやってきたジンジャーである。この2人はとても対称的である。フクヤはこれまで優勝経験は、無い。つまりこの試合は絶対に負けられないのである。しかし、それはジンジャーも同じこと。今まで優勝を5回経験しているジンジャーではあるが、だからといって勝負の世界で負けたいなんて思う事なんてない。5回もの決勝を全て勝利し、優勝するチャンスを全て逃さなかったジンジャーにとってまだここは通過点である。

 

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GAME 1

フクヤが先攻でゲームが始まる。

2ターン目に《ほめほめ老/ホメホメ老句》を、次のターンには《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》を唱える。そして、フクヤの使用する赤黒t青墓地ソースには必要不可欠な墓地を更に増やすカード《一なる部隊 イワシン》が2枚墓地に置かれ、更に捨てる効果で《一なる部隊 イワシン》がまた1枚墓地に落とされる。この時点で、フクヤの墓地には9枚ものカードが置かれているという状態に。

 

対するジンジャーは、2ターン目に《憤怒スル破面ノ裁キ》を唱え、3ターン目には《堅珠ノ正裁Z》を唱えてターンを終える。

 

フクヤは《カツラデランス/「アフロ行きま~す!!」》を、ジンジャーは《集結ノ正裁Z》を唱えて4ターン目は終わる。

 

ここで、フクヤは3マナを使用し、ある呪文を使用する。これにはジンジャーもテキストを確認。その呪文は、

《ファイナル・アンサー》。

相手の手札を見て、その中から1枚カードを選び、相手はそのカードを捨ててもよい。という効果。

「え?じゃあ捨てなければいいのでは?」と思う人もいると思うが選ばれたカードを捨てなければ他の手札にあるカードを全て捨てなければならないという効果を有している。

 

しかし、ジンジャーは動じない。公開された手札は《転生ノ正裁Z》《集結ノ正裁Z》《煌メク聖戦 絶十》《真・龍覇 ヘブンズロージア 》《煌世主 サッヴァーク†》の5枚。フクヤは《煌世主 サッヴァーク†》を選択。ジンジャーは迷わずに捨てる。《暴走龍 5000GT》を軽減効果で召喚してターンエンド。

 

ジンジャーは《集結ノ正裁Z》を唱えてターンを返すのみ。フクヤはこれを逃すまいと追加の《暴走龍 5000GT》と《百万超邪 クロスファイアをバトルゾーンに出し、一気に攻め込む。

なんとかサバキZで耐え抜こうとするジンジャーであったが、フクヤの《龍装者 バルチュリス》の追加弾になす術なく、次のゲームへと気持ちを切り替えてゆく。

 

フクヤ  1 - 0  ジンジャー

 

GAME 2

 

今度はジンジャーの先攻で始まる。

互いに2ターン目を終えるまではアクションは、無し。《剣参ノ裁キ》を唱えて、《集結ノ正裁Z》を手札に加えて、ターンを終える。

フクヤも3ターン目に《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》を唱え、墓地から切り札である《暴走龍 5000GT》を手札に戻す。

ジンジャーが仕掛ける。《トライガード・チャージャー》を唱え、サバキZを宣言。《煌メク聖戦 絶十》と《集結ノ正裁Z》の2枚が発動される。《煌メク聖戦 絶十》自身の効果、《トライガード・チャージャー》の効果、《集結ノ正裁Z》の効果でシールドゾーンに合計3枚のカードが置かれた。そして、《煌メク聖戦 絶十》の効果により9コストもの軽減が働く。そしてその効果により、偽りの王 ナンバーナイン歓喜の歌》が、バトルゾーンに降り立つ。

 

 

フクヤは呪文を使用することが許されなくなり、思うように動けない。マナにカードをセットするのみでターンをエンドするしかない。

 

ジンジャーは更にここでフィニッシュするパーツを集める為、《憤怒スル破面ノ裁キ》を2回、《集結ノ正裁Z》と《剣参ノ裁キ》を1回ずつ唱える。ここでのチャンスを逃す必要はない。と、フクヤのシールドもブレイクしていく。

 

フクヤも負けじにと《ほめほめ老/ホメホメ老句》をJ・O・E 2で召喚し、ジンジャーの《煌メク聖戦 絶十》を討ち取る。

 

しかし、このゲームはすでにジンジャーの手に落ちていた。《剣参ノ裁キ》で《煌世主 サッヴァーク†》を加え、フクヤの反撃を許さない姿勢をとり、フクヤのシールドを全て破る。

準決勝は3本目へと進んでゆく。

 

フクヤ  1 - 1  ジンジャー

 

 

GAME 3

 

息詰まる攻防。緊迫の3本目を勝利するのはどちらなのだろうか。

 

3本目の先攻はフクヤ。2、3ターン目に《カツラデランス/「アフロ行きま~す!!」》を連続で唱え、墓地を増やしていく。《一なる部隊 イワシン》も1枚絡み、フクヤの動きをサポートする。

 

ジンジャーは《剣参ノ裁キ》を唱えて、《トライガード・チャージャー》を手札へ。2本目と同じような動きをまた見せてくれるのだろうか。

 

《フェルナンド・ソシュールプライマル・スクリーム》を唱えるフクヤ。墓地から《暴走龍 5000GT》を回収。ターンを渡す。

 

ジンジャーのターン。《トライガード・チャージャー》を唱え、2本目同様にサバキZを宣言。《煌メク聖戦 絶十》と《集結ノ正裁Z》の2枚が発動。《煌メク聖戦 絶十》自身の効果、《集結ノ正裁Z》の効果でシールドゾーンに2枚置かれる。《トライガード・チャージャー》のシールドへの追加は無しを選択。

 

《トライガード・チャージャー》のチャージャー効果で、マナが追加される。これにより連鎖ができ、自分の動きを強引に通すことができるのだ。そして2枚目の《トライガード・チャージャー》。もちろんサバキZを宣言。《集結ノ正裁Z》《転生ノ正裁Z》を唱える。

 

ここで追加の《トライガード・チャージャー》が手札に加わる。連鎖はまだ続く。《トライガード・チャージャー》をまたまた唱える。が、しかし、ここでジンジャーの連鎖は止まってしまう。《剣参ノ裁キ》で《集結ノ正裁Z》を加えてターンを終えてしまった。

 

 

チャンスがやってきたフクヤ。《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》を唱える。回収は《一なる部隊 イワシン》。別の《一なる部隊 イワシン》もフクヤに応えるように墓地へと落ちる。

墓地の枚数は整った。そして、フクヤは2体もの《暴走龍 5000GT》をバトルゾーンに出し、ジンジャーの残されたシールドへ攻撃。

 

運命のシールドチェック。

 

残された手段が無かったのか、ジンジャーは負けを認め、フクヤが勝利を手にした。自身初の決勝戦への切符を手にした瞬間だった。

 

フクヤ  2 - 1  ジンジャー

 

WINNER: フクヤ

 

見事にチャンスを物にしたフクヤ。この後の決勝戦でもこの機を逃すことにならないように頑張ってもらいたい。そして、ついに次は決勝戦これを制せば、長野の頂点へと昇ることができる。初となる優勝を成し遂げることができる。

 

勝戦。フクヤの反対側の席には誰がやってくるのだろうか。それは…

 

writer: SHIGU