【平安堂 デュエマCS☆IN☆更埴 10th】決勝戦

勝戦。それは、その日の最も強かった選手を決める試合。

 

準決勝で見事勝利し、この勝戦へと駒を進めたフクヤ

 

そしてもう1人、勝戦へとやってきた、否、帰ってきた。そう、ROUND4でフィーチャーした、いしである。

 

《ファイナル・アンサー》や《ポクチンちん》など、普段は入らない様なカードを選択し、自分の構築でここまで勝ち進んできたフクヤ。

 

今回の平安堂 デュエマCS☆IN☆更埴で4人中3人予選を突破してみせた珠玉のデッキを持ち込み、勝ち進んだいし。

 

2人の選手の絶対に負けられない決勝戦が幕を開けた。

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GAME 1

先攻はジャンケンを勝利したいし。

《希望の親衛隊ラプソディ》を出し、2ターン目には何もできなかったものの、シールドをブレイクして攻めの姿勢を見せるいし。

 

フクヤも負けてない。《カツラデランス/「アフロ行きま~す!!」》で墓地に置かれた《一なる部隊 イワシン》の効果で、《爆撃男》を捨て、いしのクリーチャーを破壊する。

 

しかし、いしはそんなことでは止まらなかった。《グレイト”S-駆”》を2体出し、《“轟轟轟” ブランド》も、いしに応える様にバトルゾーンへと駆けつける。あっという間にフクヤのシールドをゼロにする。

 

フクヤにターンは帰ってくるものの、1本目はいしが抑え、優勝へ王手をかけた。

 

いし  1 - 0  フクヤ

 

 

GAME 2

 

今度はフクヤの先攻だ。

いしが1ターン目に出した《予言者 クルト》を

《カツラデランス/「アフロ行きま~す!!」》の効果で墓地に落とされた《爆撃男》の効果で破壊し、ゲームのスピードを少しでも遅くする。

 

いしはそれでも《轟車 “G-突”》を2体、《ヘブンズ・フォース》で踏み倒し、《“轟轟轟” ブランド》を呼び出す。そのままシールドへ攻撃。ここで、フクヤの《フェルナンド・ソシュールプライマル・スクリーム》がトリガーする。

 

フクヤはここでのミスは許されない。回収効果はしないで、自分のターンへ。自分に言い聞かせる様にブツブツと独り言を喋っているフクヤ。ヒートアップしている為か、喋り声が結構聞こえる。そんなフクヤに《一なる部隊 イワシン》も応えるように、《カツラデランス/「アフロ行きま~す!!」》を唱えた時には2枚墓地へ姿を見せてくれた。勢いがフクヤに傾く。

 

龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》《百万超邪 クロスファイアにより、いしのバトルゾーンへ干渉する。

 

いしはそれでも臆する事なく攻め込むが、時、すでに遅し。フクヤの《暴走龍 5000GT》がバトルゾーンに着地し、フクヤが2本目を奪った。

 

いし  1 - 1  フクヤ

 

GAME 3

 

泣いても笑ってもこれが最後の1本である。

最後に笑うのは1人だけ。

 

運命の3本目が始まる。

 

先攻のいし。

 

《希望の親衛隊ラプソディ》《制御の翼 オリオティス》をだし、攻めていく。3ターン目には、《超次元 サプライズ・ホール》を唱え、《イオの伝道師 ガガ・パックン》を呼び出し、フクヤの動きを鈍らせる。

 

後攻のフクヤ。

《ほめほめ老/ホメホメ老句》を唱え、次ターンは、3マナで《カツラデランス/「アフロ行きま~す!!」》を使い、《一なる部隊 イワシン》《爆撃男》を落とし、いしの《希望の親衛隊 ラプソディ》を処理。

 

 

いしは、《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》を召喚し、《イオの伝道師 ガガ・パックン》でシールドを破っていく。しかし、ここで《フェルナンド・ソシュールプライマル・スクリームが発動!《一なる部隊 イワシン》もきっちり1枚墓地に落ちる。

 

 

いしにはもうやるべき事はなく、ただターンを終えることしかできない。そして、フクヤのターン。《暴走龍 5000GT》を召喚し、いしの盤面を一掃。《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》の効果により、山札の下へ送られてしまったが、ここで2体目の《暴走龍 5000GT》を召喚!!追加に《百万超邪 クロスファイアも召喚し、攻撃に入る!

 

Tブレイク、そして、Wブレイクを宣言時に宣言したのは《龍装者 バルチュリス》!!

そのまま《龍装者 バルチュリス》でのダイレクトアタックが通り、ゲームは終わった。

 

墓地ソースを使用したフクヤが、自身初の優勝へと輝いたのである!

 

いし  1 - 2  フクヤ

 

WINNER: フクヤ

 

フクヤ「よっしゃああ!!」

 

喜ぶフクヤ。悔しがるいし。

 

いし「悔しいなぁ。でも、スッゲー楽しかった!!」

またもや決勝戦で敗れてしまったいし。しかし、当人にはやりきったという感情しかなかった。お互いがやれることをやり尽くし、勝敗は決した。文句なんてものは一切出てくるはずがない。

 

勝戦を見守っていたギャラリー、運営からたくさんの拍手が送られる。決勝戦を闘いあった2人の固い握手からどれほどの激闘だったかを、物語っていた。

 

 

【平安堂 デュエマCS☆IN☆更埴 10th】も無事、終幕した。そして、間も無く公認グランプリである、2ブロックと通常の2日間に渡る祭典『GP8th』が控えている。また、デュエル・マスターズに新たな歴史が刻まれるのだ。その歴史に新たに名前を刻むのは一体誰であろうか。このグランプリを制するのは、これを見ているそこの貴方かもしれない。

 

新カードを用いた日々の調整や、仲間達との触れ合い、そして、デュエル・マスターズという最高のカードゲームを満遍なく、悔いなく、楽しんで欲しい。

 

writer:SHIGU

 

【平安堂 デュエマCS☆IN☆更埴 10th】準決勝

準決勝からは2本先取のマッチ戦のルールで行われる。先に1本取るか取られるかでメンタルの面は全くの別物だろう。特に、優勝を賭けた決勝戦は相当なものがある。

 

そして、今回のフィーチャー卓に声がかけられたのは、地元・長野のフクヤ。もう1人は、新潟からやってきたジンジャーである。この2人はとても対称的である。フクヤはこれまで優勝経験は、無い。つまりこの試合は絶対に負けられないのである。しかし、それはジンジャーも同じこと。今まで優勝を5回経験しているジンジャーではあるが、だからといって勝負の世界で負けたいなんて思う事なんてない。5回もの決勝を全て勝利し、優勝するチャンスを全て逃さなかったジンジャーにとってまだここは通過点である。

 

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GAME 1

フクヤが先攻でゲームが始まる。

2ターン目に《ほめほめ老/ホメホメ老句》を、次のターンには《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》を唱える。そして、フクヤの使用する赤黒t青墓地ソースには必要不可欠な墓地を更に増やすカード《一なる部隊 イワシン》が2枚墓地に置かれ、更に捨てる効果で《一なる部隊 イワシン》がまた1枚墓地に落とされる。この時点で、フクヤの墓地には9枚ものカードが置かれているという状態に。

 

対するジンジャーは、2ターン目に《憤怒スル破面ノ裁キ》を唱え、3ターン目には《堅珠ノ正裁Z》を唱えてターンを終える。

 

フクヤは《カツラデランス/「アフロ行きま~す!!」》を、ジンジャーは《集結ノ正裁Z》を唱えて4ターン目は終わる。

 

ここで、フクヤは3マナを使用し、ある呪文を使用する。これにはジンジャーもテキストを確認。その呪文は、

《ファイナル・アンサー》。

相手の手札を見て、その中から1枚カードを選び、相手はそのカードを捨ててもよい。という効果。

「え?じゃあ捨てなければいいのでは?」と思う人もいると思うが選ばれたカードを捨てなければ他の手札にあるカードを全て捨てなければならないという効果を有している。

 

しかし、ジンジャーは動じない。公開された手札は《転生ノ正裁Z》《集結ノ正裁Z》《煌メク聖戦 絶十》《真・龍覇 ヘブンズロージア 》《煌世主 サッヴァーク†》の5枚。フクヤは《煌世主 サッヴァーク†》を選択。ジンジャーは迷わずに捨てる。《暴走龍 5000GT》を軽減効果で召喚してターンエンド。

 

ジンジャーは《集結ノ正裁Z》を唱えてターンを返すのみ。フクヤはこれを逃すまいと追加の《暴走龍 5000GT》と《百万超邪 クロスファイアをバトルゾーンに出し、一気に攻め込む。

なんとかサバキZで耐え抜こうとするジンジャーであったが、フクヤの《龍装者 バルチュリス》の追加弾になす術なく、次のゲームへと気持ちを切り替えてゆく。

 

フクヤ  1 - 0  ジンジャー

 

GAME 2

 

今度はジンジャーの先攻で始まる。

互いに2ターン目を終えるまではアクションは、無し。《剣参ノ裁キ》を唱えて、《集結ノ正裁Z》を手札に加えて、ターンを終える。

フクヤも3ターン目に《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》を唱え、墓地から切り札である《暴走龍 5000GT》を手札に戻す。

ジンジャーが仕掛ける。《トライガード・チャージャー》を唱え、サバキZを宣言。《煌メク聖戦 絶十》と《集結ノ正裁Z》の2枚が発動される。《煌メク聖戦 絶十》自身の効果、《トライガード・チャージャー》の効果、《集結ノ正裁Z》の効果でシールドゾーンに合計3枚のカードが置かれた。そして、《煌メク聖戦 絶十》の効果により9コストもの軽減が働く。そしてその効果により、偽りの王 ナンバーナイン歓喜の歌》が、バトルゾーンに降り立つ。

 

 

フクヤは呪文を使用することが許されなくなり、思うように動けない。マナにカードをセットするのみでターンをエンドするしかない。

 

ジンジャーは更にここでフィニッシュするパーツを集める為、《憤怒スル破面ノ裁キ》を2回、《集結ノ正裁Z》と《剣参ノ裁キ》を1回ずつ唱える。ここでのチャンスを逃す必要はない。と、フクヤのシールドもブレイクしていく。

 

フクヤも負けじにと《ほめほめ老/ホメホメ老句》をJ・O・E 2で召喚し、ジンジャーの《煌メク聖戦 絶十》を討ち取る。

 

しかし、このゲームはすでにジンジャーの手に落ちていた。《剣参ノ裁キ》で《煌世主 サッヴァーク†》を加え、フクヤの反撃を許さない姿勢をとり、フクヤのシールドを全て破る。

準決勝は3本目へと進んでゆく。

 

フクヤ  1 - 1  ジンジャー

 

 

GAME 3

 

息詰まる攻防。緊迫の3本目を勝利するのはどちらなのだろうか。

 

3本目の先攻はフクヤ。2、3ターン目に《カツラデランス/「アフロ行きま~す!!」》を連続で唱え、墓地を増やしていく。《一なる部隊 イワシン》も1枚絡み、フクヤの動きをサポートする。

 

ジンジャーは《剣参ノ裁キ》を唱えて、《トライガード・チャージャー》を手札へ。2本目と同じような動きをまた見せてくれるのだろうか。

 

《フェルナンド・ソシュールプライマル・スクリーム》を唱えるフクヤ。墓地から《暴走龍 5000GT》を回収。ターンを渡す。

 

ジンジャーのターン。《トライガード・チャージャー》を唱え、2本目同様にサバキZを宣言。《煌メク聖戦 絶十》と《集結ノ正裁Z》の2枚が発動。《煌メク聖戦 絶十》自身の効果、《集結ノ正裁Z》の効果でシールドゾーンに2枚置かれる。《トライガード・チャージャー》のシールドへの追加は無しを選択。

 

《トライガード・チャージャー》のチャージャー効果で、マナが追加される。これにより連鎖ができ、自分の動きを強引に通すことができるのだ。そして2枚目の《トライガード・チャージャー》。もちろんサバキZを宣言。《集結ノ正裁Z》《転生ノ正裁Z》を唱える。

 

ここで追加の《トライガード・チャージャー》が手札に加わる。連鎖はまだ続く。《トライガード・チャージャー》をまたまた唱える。が、しかし、ここでジンジャーの連鎖は止まってしまう。《剣参ノ裁キ》で《集結ノ正裁Z》を加えてターンを終えてしまった。

 

 

チャンスがやってきたフクヤ。《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》を唱える。回収は《一なる部隊 イワシン》。別の《一なる部隊 イワシン》もフクヤに応えるように墓地へと落ちる。

墓地の枚数は整った。そして、フクヤは2体もの《暴走龍 5000GT》をバトルゾーンに出し、ジンジャーの残されたシールドへ攻撃。

 

運命のシールドチェック。

 

残された手段が無かったのか、ジンジャーは負けを認め、フクヤが勝利を手にした。自身初の決勝戦への切符を手にした瞬間だった。

 

フクヤ  2 - 1  ジンジャー

 

WINNER: フクヤ

 

見事にチャンスを物にしたフクヤ。この後の決勝戦でもこの機を逃すことにならないように頑張ってもらいたい。そして、ついに次は決勝戦これを制せば、長野の頂点へと昇ることができる。初となる優勝を成し遂げることができる。

 

勝戦。フクヤの反対側の席には誰がやってくるのだろうか。それは…

 

writer: SHIGU

【平安堂 デュエマCS☆IN☆更埴 10th】決勝第2回戦

【平安堂 デュエマCS☆IN☆更埴 10th】も終盤へ。ベスト8の選手達がそれぞれの対戦卓へと移動する。そんな中、フィーチャー席にやってきたのは決勝第1回戦でもフィーチャーしたJoker_。そして反対側に座するは同じ地元県のプレイヤーリモーネである。時には県内外のCSへの参加だけでなく、自身が主催となって非公認大会も開催するリモーネ。今回の平安堂 デュエマCS☆IN☆更埴の1週間前にも開催しており、その大会で優勝したのがJoker_と筑前煮のタッグなのだ。

 

 

ベスト4進出を賭けた2人のデッキが、魂が衝突するフィーチャー卓。試合が始まる。

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リモーネの先攻で始まる。《ヤッタレマン》を出してターンエンドする。

対する後攻のJoker_は開幕すぐに《ナゾの光・リリアング》を召喚。キズナで《ヘブンズ・フォース》を使用し、今大会大活躍している《ゴリガン砕車 ゴルドー/ダイナマウス・スクラッパー》を呼び出し、リモーネのシールドを2枚減らす。

 

 

リモーネは《ヤッタレマン》が持つジョーカーズのコストが1軽減される状態。《メイプル超もみ人》《ポクチンちん》と、展開。ターンを終える。

ここでスピードアタッカーを出されようものならリモーネはゲーム開始早々デッキを片付けることになるかもしれない

 

Joker_のターン。《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》を召喚。《グレイト”S-駆”》も追加で出し、リモーネを仕留める準備ができた。これにはリモーネも「あ〜強い。マジか。」と溢れる。

 

《ゴリガン砕車 ゴルドーザ/ダイナマウス・スクラッパー》で1つ目のシールドが破られる。

 

そして、

 

その1枚のシールドから《キング・ザ・スロットン7/7777777》が発動!

 

Joker_のバトルゾーンにある《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》と《ナゾの光・リリアング》は山札へと除去される。攻撃したいのだが、危険と察知したのかJoker_はターンを終える。

 

しかし、リモーネが反撃へと転じる。自身の切り札となる《ジョット・ガン・ジョラゴン》が戦場へと降り立ったのだ。攻撃時に、捨てられたのは《アイアン・マンハッタン》!シールドから《ヘブンズ・フォース》がトリガーするものの、解決にはならず、《ジョット・ガン・ジョラゴン》のWブレイクが通り、Joker_はダイレクトアタックを受けてしまったのだった。

 

WINNER: リモーネ

 

試合終了後、固い握手をする両者。お互いやるべき事はやり尽くした。

そして、リモーネの残りの2つのシールドを捲るJoker_。トリガーは無かった。両者の口から「あぁ〜〜〜」と溢れる。

デュエル・マスターズはたった1つのシールドから逆転し、たった1体のクリーチャーでゲームが終わる事もある。最初にある5枚の手札で勝負が決まってしまうようなこともあれば、そこからゲームを支配し、相手を倒す事も。

 

カードゲームをしていく上で、運の要素は必ずしも絡む。それは、初心者からベテラン、或いは全国大会を制した者にも平等に"勝ち"と"負け"の可能性があるのだ。誰でも勝てるチャンスがある。誰でも負けることがある。それを忘れてはいけない。

 

writer:SHIGU

 

【平安堂 デュエマCS☆IN☆更埴 10th】決勝第1回戦

5回戦もの熱き試合の末、ついに16名の選手がこの平安堂 デュエマCS☆IN☆更埴の狭き門を突破した。中には各Roundでフィーチャーした選手がちらほら見える。長野、富山、石川と地元だけでなく北陸からはるばるやってきた選手達が決勝第1回戦の対戦席へと腰かけてゆく。そして、まだこのフィーチャー席に座していない他県の選手もいる。新潟県からやってきたOmuguy8もその1人。地元選手のJoker_もフィーチャー席に腰かける。

 

決勝第1回戦は新潟VS長野の対戦カードとなった。

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先攻はJoker_。2ターン目に《轟車 “G-突”》を。3ターン目に《ヘブンズ・フォース》を使用し、ゴリガン砕車 ゴルドー/ダイナマウス・スクラッパー》を呼び出し、《“轟轟轟” ブランド》を召喚して開始早々有利な状況へ。

 

 

そのまま《“轟轟轟” ブランド》でW・ブレイク。しかしながら、S・トリガー《天地命動 バラギアラ/輪廻暴聖》 《ボーイズ・トゥ・メン》の2枚が発動し、Joker_のこのターンの攻撃は終わってしまう。

 

後攻のOmuguy8。このターンになにかアクションをしなければ非常に厳しい戦局になるだろう。ここで、マナチャージをしたOmuguy8がなにかミスをしてしまったのか「あっ…」とポツリ。本来、チャージする予定だったカードと間違えて別のカードをチャージしてしまったようだ。基本的には1度宣言などをしてしまったのは戻すことができない為、認められずそのまま続行となってしまう。

 

 

痛恨のミスをしてしまったOmuguy8。勝負事においてはこのような1つのミスが命取りとなってしまう。公認CSや過去の公認グランプリなどでもこのようなミスをしてしまった選手なんてものは星の数ほどいるだろう。

 

 

渋々、《獅子王の遺跡》を唱えるOmuguy8。しかし、この呪文の強力な効果であるマナ武装は発動せずに終わり、Joker_にターンが渡ってしまうが、ここでJoker_は何もせずにターンエンド。

 

Omuguy8にターンが返ってくる。《超次元 ホワイト・グリーンホール》を唱えて、《勝利のプリンプリン》をバトルゾーンに。《“轟轟轟” ブランド》を攻撃できなくさせ、更にシールドも追加される。なんとか耐え抜いたか。

 

 

が、現実はそんなに甘くはなかった。《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》を唱えたJoker_。この効果でカードを1枚引く。そして、Joker_の手札は、1枚。そう、ここでがやってきた。

 

そのクリーチャーがバトルゾーンに降り立った時、Joker_の猛攻に対抗するカードは無く、Omuguy8は決勝第1回戦で姿を消すのだった。

 

WINNER: Joker_

 

聞けばJoker_が今回持ち込んだ『赤白“轟轟轟”ブランド』というデッキはRound1、4でもフィーチャーされた筑前煮、いしらと計4人で48枚同じ内容でシェアしてきたらしい。そして、筑前煮及びいしはJoker_同様予選の門を突破している。今後の彼らのデッキがどこまで勝ち進んで行くかにも注目だ。

 

 

writer:SHIGU

 

【平安堂 デュエマCS☆IN☆更埴 10th】Round 5

予選Roundもいよいよ最終戦となる。

 

平安堂 デュエマCS☆IN☆更埴に参加している日本一の称号を持っているプレイヤーはRound3でフィーチャーしたえんがわだけではない。

 

では、他に誰がいるのか それは

 

2014年度全国大会『デュエマ甲子園 日本一決定戦』を優勝したMGRである。2017,2018年度DMPランキングでは、共に石川1位。平安堂 デュエマCS☆IN☆更埴のラストマッチを飾ってもらおう。予選Round最終戦はMGRと地元・長野のプレイヤーコガラシの試合をお送りする。

 

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コガラシの先攻でスタート。

2ターン目に《異端流し オニカマス》を召喚。3ターン目にはマナチャージをしてターンを終えるがチャージされたカードはなんと《龍装 チュリス》!! このカードが見えたということはもう間違いないだろう。そう、《蒼き団長 ドギラゴン剣》が切り札となる。

 

後攻のMGR。

2ターン目に《イチゴッチ・タンク/レッツ・ゴイチゴ 》を唱え、1ブースト。3ターン目に《Dの牢閣 メメント守神宮》を展開してターンを終える。

 

コガラシは《王立 アカデミー・ホウエイル》を唱え、リソースを稼ぐ。それに対してMGRはマナを貯めてターンを終える。ターンが返ってきたコガラシはもう一度《王立 アカデミー・ホウエイル》を唱え、手札を潤沢にしていく。MGRは《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四〜土を割る逆瀧〜》を呼び出し、効果で《フェアリー・ライフ》を捨て、そのまま唱える。

 

《勝利の道標 レティーシャ》をチャージし、《水晶の記憶 ゼノシャーク/クリスタル・メモリー》を唱えるコガラシ。まだ、走る時ではない。

 

対するMGRはターンの開始時、《Dの牢閣 メメント守神宮》のDスイッチを使用。コガラシの《異端流し オニカマス》は無防備となる。そして、2体目となる《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四〜土を割る逆瀧〜》を出し、捨てたカードは《ディメンジョン・ゲート》。もちろん2体いる《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四〜土を割る逆瀧〜》の効果で2回唱える。加えられたのは《ドンジャングルS7》《時の法皇 ミラダンテXII》というMGRの切り札といえるクリーチャー達。さらに、《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四〜土を割る逆瀧〜》で、コガラシの《異端流し オニカマス》を討ち取る。

 

コガラシも対抗するように《Dの牢閣 メメント守神宮》を展開。《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》で「8」を宣言し、MGRのターン開始時にDスイッチを使用し動きの妨害をしていく。

 

しかし、MGRはここで3体目となる《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四〜土を割る逆瀧〜》繰り出し、《黒豆だんしゃく/白米男しゃく》を捨てる。もちろんこれも唱え、《Dの牢閣 メメント守神宮》《ドンジャングルS7》《斬隠蒼頭龍 バイケン》の3枚を手札に加え、残ったマナで《Dの牢閣 メメント守神宮》を展開していく。

 

コガラシのターン。走る準備はできているのか。《単騎連射 マグナム》《龍装 チュリス》を召喚。そして、《龍装 チュリス》で攻撃時、革命チェンジを宣言!《蒼き団長 ドギラゴン剣》が戦場に飛び出てくる!ファイナル革命で出てきたのは《勝利の道標 レティーシャ》。cip効果で呼び出されるのは《エイリアン・ファーザー〈1曲いかが?〉》。MGRの《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四〜土を割る逆瀧〜》の2体を《蒼き団長 ドギラゴン剣》とスレイヤー効果を付与している《勝利の道標 レティーシャ》で撃破する。

 

MGRは《ドンジャングルS7》を召喚。マナゾーンから《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》を呼び出し、《エイリアン・ファーザー〈1曲いかが?〉》を除去。《ドンジャングルS7》で《蒼き団長 ドギラゴン剣》を討ち取る。

 

 

ターンが返ってくるコガラシ。しかし、《Dの牢閣 メメント守神宮》を展開するのみで、ターンを終えてしまう。そしてMGRのターン。《Dの牢閣 メメント守神宮》のDスイッチで自分のクリーチャーがタップされてしまったが、ここで追加の《ドンジャングルS7》を出し、マナゾーンから《気高き魂 不動》を呼び出してターンを終了。

 

コガラシにターンが渡るが、MGRのクリーチャー軍団に解決策は無いと判断し、投了を選択した。

 

WINNER: MGR

 

これで4勝1敗となり、予選を無事通過したMGR。平安堂 デュエマCS☆IN☆更埴にもその名を残すべく、優勝を目指す。そして、敗れたコガラシ。残念ながら予選を通過することはできなかった。コガラシの無念はMGRが決勝トーナメントへ持って行ってくれるだろう。

ついに予選Roundも終わり、16人の戦士が集まった。これからは泣いても笑っても勝者だけが生き残れる方式。果たして平安堂 デュエマCS☆IN☆更埴 10thの頂に立つのは誰だろうか

決勝トーナメントが幕を開ける!

 

writer: SHIGU

【平安堂 デュエマCS☆IN☆更埴 10th】Round 4

予選Roundもいよいよあと2戦となる。

 

平安堂 デュエマCS☆IN☆更埴に参加してるのは地元・長野のプレイヤーだけではない。このRoundでは、隣県・富山からやってきたプレイヤーASAKURAをフィーチャーしよう。昨年2018年度DMPランキング富山1位に輝いているASAKURA。対するは、過去の平安堂 デュエマCS☆IN☆更埴で決勝進出経験をもつ、長野のプレイヤーのいしがASAKURAを迎え撃つ。

 

互いに現時点での戦績は全勝。つまり、この試合勝った方が予選をいち早く勝ち抜けることができる。勝利を手にするのはどちらだろうか。

 

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ASAKURAの先手でゲームがスタート。

2ターン目に《異端流し オニカマス》、次ターンに《単騎連射 マグナム》を召喚していき順調に動いていくASAKURA。

一方、いしは後攻からスタート。先にASAKURAの《異端流し オニカマス》でシールドを破られ、3ターン目に《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》を召喚。と、うまく動けない。

 

この時点でおそらく両プレイヤーは《“轟轟轟” ブランド》を取り入れたビート型のデッキタイプだろう。そうなると、いち早く相手のシールドをブレイクしていき、《“轟轟轟” ブランド》を出しづらくしていくことが求められる。

 

 

ASAKURAのターン。《ゴリガン砕車 ゴルドー/ダイナマウス・スクラッパー》を召喚し、1枚シールドをブレイク。深追いはせずにいしにターンを返す。

 

対するいしは《ゴリガン砕車 ゴルドー/ダイナマウス・スクラッパー》を召喚するのみで、攻めに転じることができない。《ヘブンズ・フォース》や《超次元 サプライズ・ホール》での踏み倒しは封じられている。ならばとクリーチャーを除去しようにもASAKURAのクリーチャーは全てアンタップ状態。隙がない。

 

返しのターン。ASAKURAのクリーチャー達の攻撃を前に、いしは攻撃を受けるしかなかったのだった。

 

 

WINNER: ASAKURA

 

見事予選通過一番乗りを決めたのはASAKURA。その完璧な戦略で勝利を収めた。流石は富山1位の男である。

惜しくも破れた、いし。自身曰く、初めてのフィーチャーマッチだという。残念ながら勝利はできなかったが、また、この席に帰ってきてくれるだろう。

 

試合終了後、ASAKURAに自ら「ありがとうございました!」と言いながら握手を求めるいし。「いい試合でした!」と言ういしに「ありがとうございます!」と応えるASAKURA。

平安堂 デュエマCS☆IN☆更埴にまた、新たなドラマが生まれた瞬間だった。

 

writer:SHIGU

 

 

【平安堂 デュエマCS☆IN☆更埴 10th】Round 3

予選も3回戦を迎える。

 

この3回戦でフィーチャーされるのは、初の2ブロックフォーマットでの開催となった公認グランプリ、「GP7th」の頂点に立ち、日本1の称号を得たえんがわである。2018年度DMPランキングでは、全国10位、神奈川県1位。全国大会ではベスト8に入るという名実共にトップクラスのプレイヤーである。対するは、地元・長野のプレイヤーT@GP5。えんがわが評判通りの力を見せつけるか、はたまたT@GP5がえんがわを下すのか。緊迫のRound 3が始まる。

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T@GP5の先攻でスタート。互いにマナをチャージして終わる1ターン目だが、ここでえんがわのマナゾーンには《*/弐幻ニャミバウン/*》が置かれる。そう、新システムのオレガ・オーラである。もちろん超GRゾーンもある。新しいカードをいち早く取り入れてるこのえんがわの戦略は吉と出るのか凶と出るのか。

 

3ターン目に《コンダマ/魂フエミドロ》を唱えてマナブーストに成功するT@GP5。対して《異端流し オニカマス》を2ターン目に召喚し、3ターン目にシールドブレイクするえんがわ。

 

 

T@GP5は《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四〜土を割る逆瀧〜》を召喚し、《コンダマ/魂フエミドロ》を唱えて更にマナを増やす。この時点で8マナもある。対するえんがわは《ドンドン吸い込むナウ》を唱え、《“必駆” 蛮触礼亞》を加え、T@GP5の《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四〜土を割る逆瀧〜》を手札に戻す。追い打ちに《異端流し オニカマス》でシールドブレイクしてターンを終える。

 

 

T@GP5が、動く。

天地命動 バラギアラ/輪廻暴冥》を召喚。更に《天地命動 バラギアラ/輪廻暴冥》を召喚する。《天地命動 バラギアラ/輪廻暴冥》を唱えて、《コンダマ/魂フエミドロ》を場に出す。しかし、これは《異端流し オニカマス》によって手札に戻される。えんがわから許可を取り思考に入るT@GP5。戻された《コンダマ/魂フエミドロ》を唱え、《始虹帝 ミノガミ》を召喚。そのまま《異端流し オニカマス》へ攻撃するも、《光牙忍 ハヤブサマル》によって防がれてしまい、えんがわにターンを返す。

 

考えるえんがわ。おそらくT@GP5の使用するデッキはツインパクトカードをふんだんに使ったループデッキだろう。故にえんがわにはこのターンにプレイするカードを間違えるわけにはいかない。《奇天烈 シャッフ》を出し、「6」を宣言し、ターンを終える。

 

T@GP5にターンが渡る。《天地命動 バラギアラ/輪廻暴氷》を召喚し、マナを全てアンタップする。この時点でT@GP5のマナゾーンには16枚ものカードが置かれていた。そして、ここで召喚されたのは《水上第九院 シャコガイル》!更に《天地命動 バラギアラ/輪廻暴氷》を2回連続唱え、山札の圧縮をしていく。そして最後に《コンダマ/魂フエミドロ》を唱え、ターンを終了。T@GP5の山札は2枚!

 

《水上第九院 シャコガイル》のEXTRAWINが成立し、T@GP5が勝利を掴んだ。

 

WINNER: T@GP5

 

Round 3はバラギアラループを巧みに操ったT@GP5が勝利した。決勝トーナメントへ大きく前進したのである。一方、敗北してしまったえんがわ。予選を勝ち抜けるには厳しい状態となってしまった。が、彼なら勝ち抜けてきてくれるだろう。そんな2人の選手は次のRound 4へと向かっていった。

 

writer: SHIGU